どうも、ポカン(@illpokan)です。
今回は、社会福祉士や介護福祉士の勉強をすると、対人援助技術のところで必ず出てくるアレについて触れていきたいと思います。
過去に国家試験にも出題されている考え方なので、覚えておいて損はないです。
むしろ、介護や対人援助の仕事に就くことをお考えの方は、是非、実践していただきたい考え方になります。
バイスティックの7原則
やっぱバイスティックの7原則って大事。これがベースにある人とない人とでは、コミュニケーション能力に雲泥の差がでる。意識しよう。あとは、ストレスマネジメントと感情コントロールを極めること。そしたら無敵。イージーモード。OK余裕。未来は俺らの手の中。#介護 #バイスティックの7原則— ポカン・ジ・エンド (@illpokan) 2018年8月8日
バイスティックの7原則とは、アメリカのケースワーカーで社会福祉学者のフェリックス・P・バイステックという人が、1957年に著書『ケースワークの原則』で記したケースワークの原則です。
その内容は、以下の通りです。
- 個別化…利用者を個人としてとらえる。個別性を理解する。
- 意図的な感情表出…利用者の感情表現を大切にする。利用者の自由な感情表出のために意図的にかかわる。
- 統制された情緒的関与…援助者は自分の感情を吟味してかかわる。援助者自身の感情を自覚的にコントロールして利用者に反応する。
- 受容…利用者のあるがままを受け入れる。
- 非審判的態度…援助者の価値観によって利用者を一方的に非難しない。
- 自己決定…利用者の自己決定を促し、尊重する。
- 秘密保持…利用者に関する情報を絶対に漏らさない。
どうですか?
これって、めっちゃ大事なことばかりですよね。
介護職をやってるポカンは、この原則を常に意識して仕事に取り組んでいます。
介護をルーチンワークで捉えていたり、利用者に対して高圧的な態度で接したり、口が軽すぎて、なんでもペラペラと話してしまうような人は、このバイスティックの7原則が全く意識できていないのだと思います。
これでは、プロ失格ですよね。
対人援助のスペシャリストとしては、絶対に押さえておきたい必須事項です。
バイスティックの7原則の実践で必要なこと
ポカンは、このバイスティックの7原則を実践するにあたり、プラスαとして以下が重要だと考えています。
- 感情コントロール
- ストレスマネジメント
感情コントロール
バイスティックの7原則は、「統制された情緒的関与」にもあるように、援助者自身の卓越した感情コントロールが重要になります。
そのためには、自分自身をよく知っておく必要があります。自己覚知というやつですね。
自分がどんなことに喜びを感じ、どんなことで怒りを感じるのか、
こういったことをひとつずつ把握していくことで、自分の感情をコントロールできるようになっていきます。
なぜなら、「知っておく」ことで、「覚悟する」ことができるようになるからです。
あらかじめ、感情に応じた対策を準備をしておくことができるってことですね。
あらゆる事象に対して、自分がどんな感情を覚えるのか、よく自分を掘り下げて、自分の感情を上手くコントロール出来るようにしていきたいものです。
ストレスマネジメント
また、バイスティックの7原則は、利用者を主軸とした考え方になるので、援助者にとっては、ストレスに感じることも多々あります。
そこで、大事になってくるのが、ストレスマネジメントです。
援助者だって人間なので、すべてを受容することは不可能です。
なので、状況を見極めたスルー力を発揮する必要があります。
ムーディ勝山です。
「♪右から、右から、何かが来てる~ 僕は、それを、左へ受け流す~♪」
です。(全部を受け流してるとクビになるので気をつけてください)
あとは、自分なりのストレス発散方法を用意しておくのも有効です。
ポカンの場合は、ストレスが溜まってきたら、このダンスをするようにしています。
「他人を助けるためには、まずは自分を満たすことから始める」
ストレスマネジメントを意識して、より良い対人援助に結びつけていきましょう。
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職員間でも使えるバイスティックの7原則
バイスティックの7原則は、クライエントに対してのみ有効かと言うと、そうではありません。
すべての対人関係において使えます。
認知症の方を相手にする時に大切なのって、やっぱ受容と共感なんだよなぁ。つまり「頷く」ってこと。くっそ忙しい時に「家に帰る」とか言われても、まずは「はい。」と頷く。これは利用者だけじゃなくて、職員間でも同じこと。これだけで人間関係は案外うまくいったりする。— ポカン・ジ・エンド (@illpokan) 2018年7月19日
職場では、クライエント以外にも、職員同士の人間関係が重要になってきます。
職員間でトラブルが発生した時に、案外有効なのが、「頷く」という行為。
バイスティックの7原則でいうところの、「受容」です。
たとえ口論になったとしても、「なるほど~。」や「そうですね。」と、頷くことができれば、そこまで大きなトラブルにはならない気がしています。
みんなが、そういった心持ちで接し合うことができていけば、職場での職員間のトラブルも減っていくのではないでしょうか。
最後に
今回は、バイスティックの7原則について書きました。
こういった理論も大切ではありますが、現場で培ったノウハウはそれ以上に大切だと思います。
それらをかけ合わせて、独自のスタイルを築いていきたいもんです。
今回は、以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!