お疲れ様です!ポカン(@illpokan)です。
今日は夜勤明けだったので、1日中死んだように眠っておりました。
夜勤を経験したことのある方ならわかるかと思いますが、
介護における夜勤は、とってもハードです。(つまり、ハードよりもハード)
心身ともに疲労感マックスなので、帰宅して布団に横になったら最後、まぶたの裏側の住人になります。(つまり、爆睡)
ポカンの場合、夜勤の日は7:00~13:00まで働いて、その後、いったん帰宅し、21:00~9:00までという変則勤務になるので、1日に2回出勤することになり、精神的にもだいぶやられます。
仕事がハードな分、終わった時の解放感は半端ないっすけどね!(つまり、ヘブン状態)
今回は、そんなハードワークである「夜勤」で、実際、どの程度のケア&業務をこなしているのか、ちょっぴり調査してみました。
夜勤従事者の方にとって、少しでも有益な情報になれば幸いです。
そもそも、なんで夜勤が必要か
ポカンが勤めている施設は、特別養護老人ホーム。
特別養護老人ホームってのは、自宅で生活するのが難しくなった介護を必要とする高齢者が生活しているところです。
介護保険の要介護認定で、介護度が3以上の方が入居できる介護老人福祉施設です。
介護度は、最も軽度の要支援1から、最も重度の要介護5までという7段階(要支援1~2、要介護1~5)に分かれています。
要介護3というと、立ち上がりや歩行、食事、排せつ、入浴の際に全面的な介助が必要な状態で、常に誰かの見守りや支援が必要な方が対象です。
なので、特別養護老人ホームは、24時間、常に職員が必要となります。
そこで、夜間帯の入居者を支援するために必要となる業務形態が「夜勤」ということになります。
ポカンが勤めている施設は、100人の入居者が、5つの生活単位(ユニット)に分かれて生活しています。
1つのユニットは、1丁目・2丁目という単位に分かれており、それぞれ10名、合計20名の方々が1つのユニットで生活しています。
そして、夜間帯、ユニットに配置される職員の人数は1人です。
つまり、夜勤では、ひとりで20名の方を支援する必要があるということになります。(言葉にしてみると、あらためて、きっつー!)
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夜勤の業務内容
夜勤といっても、実際に何をやってるかって話ですが、具体的にはこんなことをやっています。
- 巡視
- 排泄ケア
- 体位交換
- ナースコール対応
- 状態観察者のバイタル測定
- 喀痰吸引
- 翌日の薬準備
- ケース入力等の事務作業
- 朝食準備
- 起床対応
- 食事介助
今回調べたこと
今回は、夜勤中の仕事の中でも、もっとも時間がかかってそうな「排泄ケア」について、その回数と所要時間を計測してみました。
また、突発的に発生するタスクである「ナースコール対応」についても、回数をカウントしました。
ベッド上の排泄ケアなのか、トイレ誘導なのかでも所要時間は変わりそうだし、汚染の有無でもだいぶ変わりそうなので、一応、分けて記録しました。
ベッド上の排泄ケアは、道具の準備~ケア~退室までを計測。トイレ誘導は、離床~臥床~退室までを計測しました。
イメージはこんな感じ↓
■排泄ケア
ベッド┳汚染なし┳尿
┃ ┗便
┗汚染あり┳尿
┗便
トイレ┳汚染なし┳尿
┃ ┗便
┗汚染あり┳尿
┗便
計測した時間は、21:00~9:00までの12時間です。
結果発表
さて、結果ですが、改めて数字にしてみると、かなり頑張っていることがわかります。
結果は以下の通りです。
排泄ケア
- 合計回数:50回
- 平均時間:4分42秒
- 時間範囲:1分48秒~7分36秒
- 合計時間:約4時間
夜勤中、夜と朝に定時の排泄ケアに入ることを考えると、納得のいく数字ではあるのですが、具体的な数字として見てみると、圧倒的驚愕です。ざわ…ざわ…。
まさか、ひとりでこんなに排泄ケアをしているとは…。
これは新たな発見でした!
一応、詳細も書いておきますね。
▼ベッド 汚染なし 尿
- 合計回数:27回
- 平均時間:4分4秒
- 時間範囲:3分15秒~4分52秒
- 合計時間:約2時間
▼ベッド 汚染なし 便
- 合計回数:3回
- 平均時間:4分19秒
- 時間範囲:3分51秒~4分48秒
- 合計時間:約13分
▼ベッド 汚染あり 尿
- 合計回数:2回
- 平均時間:7分
- 時間範囲:6分~8分
- 合計時間:約14分
▼ベッド 汚染あり 便
- 合計回数:2回
- 平均時間:17分30秒
- 時間範囲:15分~20分
- 合計時間:約35分
▼トイレ 汚染なし 尿
- 合計回数:12回
- 平均時間:4分48秒
- 時間範囲:2分22秒~5分47秒
- 合計時間:約49分
▼トイレ 汚染なし 便
- 合計回数:4回
- 平均時間:4分15秒
- 時間範囲:2分57秒~5分33秒
- 合計時間:約17分
▼トイレ 汚染あり 尿
- データなし
▼トイレ 汚染あり 便
- データなし
やっぱ、これを見てもわかるように、便汚染はアクシデントレベルの過酷さだな。
今回の夜勤は、朝食後、最後の最後に排泄ケアに入ったお二人が、大爆発でした。ギャラクティカマグナムとギャラクティカファントム。
夜勤明けでポンコツだったので、めっちゃ時間かかってしまいました。
それでも、入居者さんに負担がかからないよう、精一杯頑張った自分に拍手を送ってやりたいですわ。スタンディングオベーション。
そして、
ラキソの野郎ッッ!!許さんッッ!!クソがァァァァァアア!!!!!(ダジャレではありません)
ナースコール対応
- 合計回数:25回
ナースコールのほうは25回でした。
こちらは、入居者さんがくれるナースコール以外にも、センサーベッド、マットの反応も含まれています。
今回の夜勤は、比較的平和だったので、25回という数字は少ないほうなのかもしれません。
入居者さんが不穏の時や、眠れない時などは、何倍にも増える可能性があります。
また、25回中、入居者さんが意図的にくれたナースコールは5回だったので、それ以外は、センサー反応となります。
センサーが反応するということは、その一つひとつが、リスクを伴うコールになるので、その分、職員にストレスがかかるということです。
そもそも、仕事をする上で、突発的な割り込み作業はストレスになります。
だからこそ、日中のケアを充実させて、夜はしっかりと寝てもらうというサイクルを徹底的に作っていく必要がありますね。
これでナースコールが減れば、介護職のストレス軽減にもつながると思います。
入居者にとっても良いことなので、win-winです。
夜間帯のナースコールは、日中のケアが充実していたかを表す指標のひとつになるかもしれません。
最後に
今回は、夜勤中の排泄ケアの回数と時間、ナースコールの回数をカウントして、その感想をまとめてみました。
いかがでしたでしょうか。
思いつきでやってみたことですが、実際にやってみると新しい発見もいろいろあったので、少しはやった意味があったと思います。
仕事を効率化したり、より良い形にしていくためには、現状を数値化するという観点は非常に重要です。
まだ、サンプルも少なく、分析の精度も赤ちゃんレベルですが、今後もこの取り組みは続けていきたいと考えております。
また面白い結果が出た時は、ブログに書きますね!
最後に、
夜勤従事者の皆さん!
私たちは、一晩で50回も排泄ケアに入り、利用者の方々に快適な生活を提供しています!
もっと胸を張って、この仕事に誇りを持って働いて行きましょう!
いくら夜勤をしても、また過酷な夜勤がやってきます。
それでも、そこで私たちが頑張ることで、助かる人たちが大勢います!
「やまない雨はない」「明けない夜はない」
とか言って明日に希望を託すのはやめた
土砂降りの雨の中 ずぶ濡れで走っていけるか
今日も土砂降り
ーamazarashi 雨男
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!