介護職3年目の社会福祉士ポカン(@illpokan)です。(2018年11月時点)
3年っていうと、けっこう長いですよねー。
もう3年も介護の仕事をしているわけですから、
介護について、自分なりにひとつの結論が欲しいと思ってたところです。
そこで今回は、「介護におけるプロとアマの違い」について、
「介護で生計を立てている」という意味ではなく、
「玄人・素人」という意味での、プロ・アマについて書いていこうと思います。
完全にポカンの持論なので、教科書的な内容とは異なりますので、悪しからず。
それでは、いきます。
倫理綱領について
介護士としての「あるべき姿」は、日本介護福祉士会が示している倫理綱領や倫理基準にまとめられています。
詳細までは書きませんが、以下のような内容になります。
- 利用者本位、自立支援
- 専門的サービスの提供
- プライバシーの保護
- 総合的サービスの提供と積極的な連携、協力
- 利用者ニーズの代弁
- 地域福祉の推進
- 後継者の育成
綱領というだけあって、これらは全て重要なことであり、介護士として最低限守るべき考え方です。マナーと言っても良いかと思います。
ですが、この中に介護士によって介護観にズレが生じやすい項目があります。
それが、
- 利用者本位、自立支援
介護士は召使いじゃない
利用者本位が前提であることは問題ではありませんが、
それを勘違いして捉えている方が多くいることも事実です。
その勘違いとは、
介護士は、利用者の言うことを何でもきく
というものです。
援助者側の価値観ではなく、利用者側の立場や視点で介助を行うことは、介護士として当然のことですが、
利用者の要求を全て受け入れることとは訳が違います。
「風呂に入りたくない」
「ご飯食べさせて」
「トイレまで連れてって」
利用者からの要求は様々ありますが、週に2回しかない入浴を「面倒だから」という理由で拒否する利用者に対して、「はい、わかりました。」と了承する選択は、果たして最善の選択と言えるのでしょうか。
介護士は、利用者のわがままをきく召使いではありません。
利用者が最も有益となる選択に導く
それでは、利用者からの要求に対して、何を基準に判断すれば良いのでしょうか。
ポカンが考える介護プロとしての判断基準は、
「利用者が最も有益となる選択に導く」
というものです。
ここでキーとなるのは、「導く」という部分です。
入浴拒否がある利用者に対して、「入浴してもらう」という選択は、介護アマでも出来るはずです。
介護のプロフェッショナルとアマチュアの違いは、
この「導く」という部分です。
「仕向ける」や「企てる」と言ってもいいと思います。
元々、入浴を拒否していた利用者が、「んじゃ、風呂入るか☆」と言える状態になるための働きかけは、まさにプロの仕事です。
そのためには、利用者を理解しておくことはもちろん、卓越したコミュニケーション力やプレゼンテーション力が必要となります。
介護士の対応により、利用者の感情が動いて、その後の行動が変わる。
介護プロとして、目指していきたいところです。
また、介護士としての戦闘力が高まってくると、声がけの内容も秀逸になってきます。
以下のブログがとても参考になります。
【介護士】いつも必ず入浴を拒否する利用者さんが一発で入浴した伝説の声かけを紹介します - 介護職員の戦闘力が上がるブログ
ぜひ見習いたいですね。
根拠を持った対応ができているか
最後に、自分が行ったケアに対して、日々振り返りを行うことは、とても重要だと思います。
ポカンの場合、KPT法をよく使っています。
- K:keep = 良かったこと(今後も続けること)
- P:problem= 悪かったこと(今後はやめること)
- T:try = 次に挑戦すること
良かったこと、悪かったことを明らかにして、今後、挑戦することを決めるといったものです。
その際に、ポカンが最も重要としている観点は、「根拠は何か」です。
これは日頃のケアや業務でも大切なことです。
「なんで、この対応をしたの?」
という問いに対して、即答できることもプロとしての条件ではないでしょうか。
今後も、「根拠を持った対応はできているか」という観点は常に意識して仕事に取り組んでいこうと思います!
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!