こんにちは。ポカン(@illpokan)です(๑´ڡ`๑)
先日こんなツイートをしました。
介護の専門性について最近考える機会が多いんだけど、— ポカン🧚♂️狂愚2019 (@illpokan) November 13, 2019
けっこーたくさんあって。
その中でもポカンが大事だと思うのは、【根拠を持つ】ってこと。
何となくやるのは絶対イヤだし、経験値だけを頼りにするのも危険すぎる。
最低限、自分が行ったケアの理由ぐらいは説明できるようにしておきたい。
「介護は誰にでもできる仕事」と言われて、ムカーッッ!!となってしまった時は、今回のテーマである【介護の専門性】について考えてみると良いかもしれません。
介護の専門性を振り返ることで、自分の仕事を見つめ直すことができますし、専門性を理解して仕事をすることで、自分の仕事に自信を持つことができます。【誇り】と言い換えることもできるのではないでしょうか。
そんな、介護の専門性。
今回は、押さえておきたいポイントを7つに絞ってお伝えしていきます。
専門性とは?
そもそも、専門性とは何でしょうか?【専門性】でググると、以下のような意味がでてきます。
特定の領域に関する高度な知識と経験のことこれを介護職に当てはめると、【介護における高度な知識と技術】となりますね。
もっと、わかりやすく言うと、【介護職に求められるもの】と言えるのではないでしょうか。
それでは、介護の専門性について、詳しく見ていきましょう。
押さえておきたい7つのポイント
利用者本位
介護において、重要なキーワードの一つに【その人らしさ】があります。加齢や老化に伴う障害があっても、その人らしい生活ができるように支援していくのが介護です。
介護職は、常に【利用者の主体性】を意識して介護に従事する必要があります。
いうなれば、黒子であり、縁の下の力持ち的な存在なのです。
そりゃそうですよね。人生の主役は自分自身ですからね。
みんな、自分の物語を生きてるんです。
介護職は、それぞれの【人生】に寄り添って、利用者が自分らしい生活を送るためにはどうすべきか、思考を繰り返し、その実現のために尽力する仕事なんです。
なんか、めっちゃカッコいいですね!
生活意欲の向上
老化や障害に伴う心身機能の低下や麻痺があると、安全確保のために、利用者にはベッド上で安静にしていてもらうなんてことありませんか?このような寝たきりの状態が続くと、【廃用症候群】になるリスクが高まります。
廃用症候群とは、安静状態が長く続くことによって、身体的、精神的に状態が低下していくこと。身体的には、筋肉や骨の萎縮、関節の拘縮などが現れ、精神的には、意欲の減退や記憶力の低下などが現れます。
介護職には、この状態を回避することが求められます。
少しでも動くことで身体機能が活性化しますし、それとともに【生活意欲】が湧いてきます。
その生活意欲を高めるアプローチも、介護では重要なことです。
潜在能力の活用
皆さんにも【強み】ってありますよね?人は、自分が活躍できているときに多幸感を感じるものです。
つまり、一日の中で強みを活かす機会が多ければ多いほど、幸せを感じることができるということです。
一方で、【できないことが、できるようになる】というのも、嬉しくありませんか?
これは、【潜在能力】が引き出された状態です。
介護では、利用者の行為のプロセスの中で、何ができて、何ができないのかを把握することが、とても重要となります。
工夫をすればできると思われる力=潜在能力を引き出すことも専門性の一つです。
そのために、日頃から利用者の特性や変化を見抜く【観察眼】を磨いていくことが、介護職に必要なスキルと言えます。
自立支援
自立支援は、利用者主体の考え方と密接にリンクしています。利用者主体を考えた時、好意といえども過干渉はNGです。主役である利用者ができることを奪ってはいけません。意思決定の場面でも同じことが言えます。
たとえ介護が必要になったとしても、その人の生活は継続していますし、生活のすべてができなくなったわけではないのです。
利用者自身の意思で、生活の不自由を解決するための方法を選択・決定して、その人らしい充実した生活を実現していくことが自立支援です。
意思を表出することが難しい方が相手だとしても、その人の生活歴やこだわりを大切にして、最善の選択・決定をすることが重要です。
また、利用者の中には、依存心が強い方もいます。
そこで重要なのは、すべてを手伝うのではなく、【できること】と【できないこと】を明確にした上で、利用者に主体的に行動してもらうよう援助していくことになります。
重度化防止と遅延化
重度化防止、遅延化の視点も、介護職に求められる専門性の一つです。その内容は、【介護予防】という言葉に集約されます。介護保険制度における介護予防について、以下に記載します。
- 要介護状態になることをできる限り防ぐこと(発生の予防)
- 要介護状態になっても状態がそれ以上に悪化しないようにすること(維持・改善)
早い段階から適切な支援を行うことができれば、要介護状態を予防することができますし、悪化を防ぐこともできます。
やはり、誰しも最期まで自分の住み慣れた家や地域で生活したいと思うのが本心だと思います。
そのために、介護予防を重視したシステムを確立していく一助になることも、介護職として意識したいポイントになります。
チームケア
介護を一人きりで行うには限界があります。そこで大切になってくるのがチームケアです。看護師やケアマネ、生活相談員など、様々な他職種がそれぞれの専門性を発揮して利用者を介護していきます。
その中で、利用者の日々の状態を一番把握しているのは介護職です。介護職が利用者の情報を正確に把握し、的確に発信することは、チームケアにおいて、とても重要な意味を持ちます。
また、他職種だけではなく、介護職同士のチームケアも大切です。
一人だけが頑張っても、他のスタッフが手を抜いていれば、適切なサービスを提供できているとは言えません。介護職間でサービスの方向性を統一しておく等、共通認識のもとでケアを行う必要があります。
根拠を持つ
これは介護に限らず、すべての仕事に当てはまることだと思うのですが、介護の世界では、めちゃクソ大事なことです。なぜなら、【介護は意図的に行うもの】だからです。
例えば、利用者に一日1500mlの水分摂取を促している施設があったとします。
この施設で働いている介護職ならば、この1500mlの根拠を説明できなければなりません。
根拠を持たないまま、「そういう決まりだから!」と、ルールだけを守ろうとすると、予期せぬ事故につながってしまう可能性もあります。
1500mlの根拠として、
- 人が一日に消費する水分量が2500mlなので、消費した分を摂取する必要がある
- 水分は、食事から700ml、代謝水として300ml、合計1000ml摂取することができる
- 残りの1500mlは、上記以外から摂取する必要がある
が考えられます。
ですが、水分の消費量には、年齢や体重、活動量等によって、個人差があります。食事の摂取量や、その日の体調も考慮する必要があるのです。なので、水分摂取量も1500mlを基準にして、利用者ごとに調整する必要がでてきます。
これを根拠を持たないままケアした場合、
「決まりだからお茶を飲んでいただきます!1500!1500!」と、
間違った対応をしてしまうかもしれません。
やはり、根拠を持つことは重要です。
最後に
今回は、介護の専門性について色々と書いてみました。考えてみると案外面白いもんです。
介護の専門性を考えながら仕事をしていると、自分だけの【こだわり】みたいなものも見えてくるのでオススメですよ。考えていない人よりは成長できるはずです。
あと、前提として、【すべては利用者のQOL向上のため】ってことも、忘れずに押さえておきたいポイントですね。
それでは、明日の仕事も頑張りましょうか!
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(๑´ڡ`๑)マタネ★