皆さん、最近、本読んでますかー?
以前、ブログにも書きましたが、成長するためには本を読むことが必要不可欠です。
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「自己成長」のために本を読むのはもちろんですが、何よりも読書は楽しい!
私は遅読家(単純に読むのが遅いw)なので、1週間に1冊程度なのですが、最近は1ヶ月に10冊を目標にして、読書の優先順位を上げるようにしています。
今月はすでに3冊読み終えているので、この調子でいけば達成できそうです。
また、読書を通して学んだことを、このブログを通して発信していくことができれば、自分自身の理解も深まりますし、何よりも、本を読まない人にも有益な情報をお届けできると思うのです。
そんな思いもあって、今回から読み終えた本のレビューを書いていきます。
レビューと言えるものかはわかりませんが、私がその本を読んで突き刺さった言葉などを紹介し、その言葉についての私の考えを書いていければと思っています。
ただの感想文にはならないよう、なるべく客観性を意識して書きたいとは思います。(できるかなw)
それでは、いきます。
人生の勝算 前田裕二
今回は、前田裕二さんの著書「人生の勝算」を紹介します。
仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げ、現在は、SHOWROOM株式会社・代表取締役社長を務められている起業家です。
私はSHOWROOMのサービスを利用したことはありませんが、誰もが夢にチャレンジできる素晴らしいサービスだと思います。(今度おれもライブやってみよっかなw)
▼SHOWROOMはこちら
SHOWROOM
「人生の勝算」では、その前田裕二さんが、自身の経験をもとに身に付けた、人生とビジネスの勘所について語られています。
本の帯には、秋元康さんと堀江貴文さんの言葉が書かれているのですが、その言葉が「うおー!この本読みてー!」と、ユーザーの購買意欲を掻き立てます。
勝算なんて何の根拠もないことを、この若き経営者は知っている。だから、前田裕二を信じた。 ー 秋元康
秋元さんが”堀江以来の天才がいる”というから会ってみたら、本当だった。 ー 堀江貴文
私は、この帯を見て即買いでしたw
一気に前田裕二という人を知りたくなってしまったのです。
売る側からしたら、だいぶ簡単なやつですねw
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スナック最強説
「第1章 人は絆にお金を払う」では、スナックが潰れない理由について書かれています。
私が住んでいる地方都市では、よく見かける風景なのですが、まったく流行っているわけではなさそうなのに、なかなか潰れないスナックってありませんか?
前田裕二さんは、これについて、2つの観点から説明しています。
①ビジネスモデルの観点
⇒固定費、変動費が最小限に抑えられている
- ママの家を改装していることが多いため、家賃がかからない
- 従業員がママとバイトの娘ぐらいだから、人件費が最小限で済む
- 薄めの酒と定番の乾き物でお客さんは満足する
- 損益分岐点が低く、ビジネスとしての収益化のハードルが高くない
②コミュニティとしての観点
⇒スナックの客は人との繋がりにお金を払う
- 客はママの人柄や常連客の存在などの人間的な繋がりにお金を払う
- 「モノ」ではなく、「ヒト」が消費理由である
- その際「絆」という対価が生じているので価値が消滅しにくい
- 所属、承認、自我、自己実現などの欲求が満たされる場となっている
スナックは、コミュニケーションの場を提供することで、人同士の絆を形成し、客はそこに価値を見出し、お金を払うという仕組みです。
「人生の勝算」では、②のコミュニティとしての観点を重要視しています。
これは、ビジネスを運営していく上で、とても重要なヒントになると思います。
自分が起業する時も、是非とも参考にしたい観点です。
スナックのように、人との繋がりが理由でお客さんが来る店は、シンギュラリティ以降も残り続けるでしょう。
シンギュラリティとは
技術的特異点、またはシンギュラリティとは、未来学上の概念の一つ。端的に言えば、再帰的に改良され、指数関数的に高度化する人工知能により、技術が持つ問題解決能力が指数関数的に高度化することで、人類に代わって、人工知能やポストヒューマンが文明の進歩の主役に躍り出る時点の事である。 ー ウィキペディアより引用
福祉業界もこの観点をベースにして、AIと上手に共存していけば良い気がしています。
とはいえ、地方都市でスナックを経営していくのは、お客さんの絶対数も少ないわけで、経営は困難を極めるのだと思います。
そんなことを考えながら、地方都市でスナックを経営しているママさん達を応援したくなるポカンなのでした。(がんばってください!!)
宇田川さん最強説
「第3章 外資系投資銀行でも、求められたのは「思いやり」」に登場する、宇田川さん。
前田裕二さんは、早稲田大学卒業後、UBS証券という外資系投資銀行に入行します。
そこで前田さんの直属の上司だったのが、宇田川さんという人です。
宇田川さんは、20代後半でUBS株式営業部のManagingDirectorに抜擢されたという、超エリートです。(業務執行取締役のことをManagingDirectorっていうらしいよ!!)
宇田川さんは、名言を数多く残しています。
前田さんが大学内定者の頃、宇田川さんにある質問をしました。
前田さん「この仕事をする上で、勉強しなくてはいけないことは何ですか?」
その質問に対する宇田川さんの返答はこうです。
勉強なんかいらないよ。とにかく人に好かれること。秘書も、掃除のオバちゃんでも、受付の人でも、好かれなくちゃダメだ。 ー 宇田川さん
実際、宇田川さんには社内外問わず、数多くのファンがおり、UBSに直接関係のない受付の女性までもが、腕まくりしながら、こんなことを熱く語りだすほど。
女性「もし宇田川さんから休日出勤してくれと頼まれたら私、喜んでいつでも出てくるわ。」
と、やたら人に好かれている宇田川さんですが、どうやら、宇田川さんは「人に好かれる天才」である以前に、「人を好きになる天才」なのだそうです。
宇田川さんは、他人と接する際、以下のことを自然と見つけて、まず自分からその人を好きになってしまう、ということを実践しています。
- その人のいいところを見つける
- 感謝できるポイントを見つける
これが自然とできちゃうあたりが、天才と呼ばれる所以でしょう。
ですが、そんな宇田川さんも、始めのうちはずっと個人プレーに走っていたそうです。
そして、あらゆる仕事で勝ちまくっていました。
自分のことをスーパーサイヤ人だと思っていた。かめはめ波も出せるんじゃないかと思った。 ー 宇田川さん
社内でのライバルが居ない状態まで勝ち上がった時に、宇田川さんは悟ったそうです。
一人でたどり着ける高みは、こんなもんか……? ー 宇田川さん
個人プレーで勝ち続けた結果、個人ができる限界を知ってしまったのです。
証券業という仕事においては、自分の力だけでは、どんなに努力してもたいした景色が見られないとわかった。数値でイメージするなら、一人で到達できるのは、1まで。でも、チームを育てて、みんなの力を掛け合わせていけば、1を、2にも10にも、100にもできる。俺は、1以上の世界を見たい。 ー 宇田川さん
すごい境地ですよね。
その結果、以下のことを意識して行動するようになったとのことです。
- 誰からも好かれてサポートしてもらえる環境を作ること(そのためには、自分から好きになることが必要)
- 自分のこと以上に周りに時間を使って、周りを強く育てることで、チームとして最強になること
うわー、こんな人になりたいー!
その他にも、宇田川さんの名言を書いておきます。
前田くん、仕事で大事なのは人に好かれることだ ー 宇田川さん
君はきっとUBSで、すごい成果を出すだろう。だけど君一人でできることなんてたかが知れている ー 宇田川さん
仲間を増やせば会社全体、そして世の中、地球だって動かせるかもしれないんだよ ー 宇田川さん
第3章を読み終えた後、会ったこともない宇田川さんの猛烈なファンになってしまったポカンなのでした。
「人生の勝算」を持ってるやつ最強説
前田さんは、人生の中で幾度も大きな壁にぶち当たってきました。
その壁を打ち破っていく中で気付いたことが、以下の2点にまとめられています。
- どんなときも揺らぐことがない、深く大きな愛情を持つこと。(他者に対する想像力、共感力といった、思いやりの気持ちを持つこと)
- 人生の価値観、向かうべきベクトルを明確に持つこと。つまり、「人生のコンパスを持っている」ということ
コンパスを持つためには、とことんまで自分と向き合って、自分の心と深く対話する必要があるそうです。
そのプロセスの中で得たものが、「人生の勝算」とのことです。
これを自分に照らしてみると、まだまだ「人生の勝算」を持つことはできていないなー、と感じています。
今一度、自分の人生のコンパスを見定める必要がありますね。
皆さんは「人生の勝算」を持って、人生を送ることができていますか?
自分の内面と必死に向き合い、そのプロセスの中で得ることができる「人生の勝算」。
そんな大きな志や夢を持って、これからの人生を送っていきたいものです。
それができたら、もう最強でしょう。
まとめ
「人生の勝算」を読んでいると、前田裕二さんの人間的な温かさみたいなものが垣間見えるんですよねー。
「人」ベースでストーリーが語られていきますからね。
高い志を持って、これからの未来を切り開こうとしている方々に、是非読んでいただきたい良書です。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!